高麗人参はどこで購入できるの?

高麗人参は生薬として漢方に用いられたり食材となったりするほか、サプリメントなどの健康食品の原料に配合されたりして、幅広く活用されています。
さまざまな製品が販売されている高麗人参の購入を考えたとき、どこで買うのがよいのか迷う、という人は少なくないでしょう。
この記事では、高麗人参を種類や製品別に購入する方法に加え、その際の注意点についてご紹介します。

高麗人参を種類・製品別に購入する方法について

一口に高麗人参といっても、主に料理用となる生のものや乾燥・加工された根の部分、漢方に用いられる生薬のほか、粉末や顆粒状、濃縮エキスやドリンクタイプといった加工品が数多くの製品が販売されています。
以下ではそれぞれの購入方法についてご紹介します。

生の高麗人参の場合

水参(すいじん)と呼ばれる生の高麗人参は、主に料理用とされる種類ですが、日本のスーパーでは一般の生鮮食品のような取り扱いはありません。
現在の日本で水参を購入するには、流通が活発におこなわれている通信販売を利用するのがもっとも効率的です。
高麗人参は栽培年数により、1年根から6年根まで分けられており、作用や効能が有用とされるのは栽培が4~6年目のものとなっています。
有用成分の含有量の多さなど、その品質は栽培年数に左右されるうえ、価格も大きく異なります。
利便性の高い通販で水参を扱う業者は多いものの、現物を実際に確認できないのが大きなデメリットです。
そのため初めて購入する際には、いきなりまとめ買いをするのは避け、品質を確認するために少量から購入するのが推奨されています。

乾燥・加工した高麗人参の場合

乾燥・加工した高麗人参は2つに大別され、1つは皮をむいてから乾燥させた白参(はくじん)と、もう1つは皮をむかずに加熱して乾燥させた紅参(こうじん)とがあります。
いずれも加工済みの根の状態のままで販売されるほか、粉末や顆粒状にされたり、エキスが抽出されたりしたものが多く製品化されています。
これらの購入も水参と同様に、通販を利用するのが便利となっており、通販サイトの中には、朝鮮半島産の根の状態の紅参を販売しているところもあります。
日本のメーカーが運営するサイトで流通している製品は、粉末や濃縮エキスなどの加工品が主流となっています。

実店舗で現物を確認したい場合

実店舗で加工した根の高麗人参を買いたい場合には、産地製品の専門店を訪れるのがおすすめです。
また、高麗人参の加工品を製造・販売する大手メーカーの中には、都心などで店頭販売を実施している企業もあるほか、通販で生薬の原料を販売している卸問屋が粉末状のものを店舗でも取り扱っている場合があります。
現物を確かめたうえで購入したい場合には、こうした店舗の利用が推奨されています。

高麗人参を用いた漢方薬の場合

高麗人参が生薬として漢方に用いられる際、人参湯(にんじんとう)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)といった薬が代表的なものに挙げられます。
漢方専門薬局やドラッグストアなどで購入でき、特に前者では知識や経験の豊富な漢方薬剤師が問診をおこない、体調に合った処方を受けられるという大きなメリットがあります。
また、高麗人参の種類も揃っている場合もあるので、実際に確認して選ぶことも可能です。

高麗人参を配合した市販薬や健康食品の場合

漢方薬に利用される以外にも、高麗人参が配合された一般用医薬品や、原料に利用したサプリメントなどの健康食品も数多く流通しています。
これらは処方箋なしで購入できるため、専門薬局以外の薬局やドラッグストア、通販などでの入手が可能となっています。

高麗人参の購入時の注意点について

通販では根の状態の高麗人参から、さまざまに加工した製品の購入が自宅にいながらできる便利さがメリットといえる反面、直に現物を確認できないのが大きなデメリットです。
漢方薬を購入する際に薬局を利用するように、専門家に相談ができず、掲示されている商品説明や購入者の口コミなどの情報を元に自分で判断して選ぶ必要があります。
また、実店舗で扱われている製品でも、包装された状態で品質や安全性を見極めるのは難しいといえます。
高麗人参製品を購入する際には、事前に販売業者やメーカーを調べて情報を集め、長い間多くの人に支持されている信頼性の高い業者を選ぶのが安心といえるでしょう。

格安品は避けるのが無難

高麗人参は通常、4~6年間かけて栽培されたものが有用として採取され、種まき前の土壌づくりや収穫後の休耕期間なども含めると、10~20年近くの年月がその育成に必要と考えられています。
多くの労力と時間をかけて栽培されるため、その分価格に反映するのはごく自然といえます。
高額だからと必ずしも高品質とは限らないものの、あまりにも低価格な製品は含まれる有用成分の量が極端に少ない粗悪品だったり、高麗人参ではなかったりする可能性もあります。
健康に役立てるのを目的で高麗人参を摂取するはずが、逆効果になり得る恐れもあるため、格安品は避けるのが無難といえるのです。