高麗人参はヘルペス発症の予防にも効果的

ウイルスの感染によって起こるヘルペスは、ストレスや疲労の蓄積、また、それらが原因となって起こる免疫力の低下などで発症しやすくなる特徴があります。
この記事では、ヘルペスの予防にも効果が期待できる、高麗人参の持つ主な作用についてご紹介します。

ヘルペスについて

ヘルペスとは、小さな水ぶくれが集まった急性の炎症性皮膚疾患で、ヘルペスウイルスが皮膚や粘膜に感染して発症します。
ギリシャ語で「這う」という意味を持つヘルペスは、真菌(カビ)の感染症や皮膚ガンなど、じわじわと広がる皮膚疾患のすべてを指していましたが、現在では患部が水ぶくれ状に変化する単純疱疹や帯状疱疹を指す場合にのみ用いられます。
ヘルペスウイルスは一度感染すると、症状が治まったあとも細胞内に潜む特徴があります。
しかし、ストレスや疲れの蓄積などで身体の免疫力が下がると活性化して、突然唇や性器などに水ぶくれをつくるのです。

ヘルペスの種類や現れる症状とは?

単純疱疹と帯状疱疹との2つを指すヘルペスは、いずれもヘルペスウイルスの感染で発症し、症状もある程度は似ているものの、両者は異なる疾患です。
単純ヘルペスとも呼ばれる単純疱疹には、唇の周りに赤い水ぶくれができる口唇ヘルペスや、性器やお尻の周りに発症する性器ヘルペスなどがあり、かゆみや痛みを生じます。
口唇ヘルペスは、疲れやストレスの蓄積で身体が弱っているときにくり返しできるのが一般的とされ、日本人の10%が発症の経験を持つと推計されています。
症状はなくともヘルペスウイルスが潜んでいる人は多く、成人では約50%、60代以上では80%超が感染しているとするデータもあります。
性器ヘルペスは、性的な接触によりウイルスに感染する性感染症の一つで、洋式トイレの便座などから感染する場合もあり、性器に赤い発疹や水ぶくれ、皮膚のただれなどが生じます。

単純ヘルペスの特徴とは?

単純ヘルペスに初めて感染したときには、ウイルスに対する免疫を持っていないので強い痛みや発熱などの全身症状を伴う場合が多く、重症化することも珍しくありません。
一方で再発時はすでに抗体ができているため、小さな水ぶくれができる程度で済んだり、人によっては症状自体がなかったりする場合もあるといいます。
また、単純ヘルペスはいったん治っても再発しやすい厄介な性質があります。
一度感染したヘルペスウイルスは神経細胞内に潜み、免疫力の低下など活性化する機会を伺っているため、再発を防ぐにはストレスの解消や疲労の回復を意識的におこない、抵抗力をつけておく必要があるのです。

高麗人参に期待できるヘルペスの予防効果とは?

疲労回復を促す作用

高麗人参は含有成分の働きによって疲労回復に高い効果を発揮するので、疲労が引き金となるヘルペス発症の予防効果が期待できます。
高麗人参に含まれるビタミンB群は、タンパク質や脂質・糖質を、生命維持や身体活動に必要なエネルギーに変換する重要な役割を担う成分です。
これらの働きで栄養素の代謝を促しエネルギーを効率よく全身に供給して、疲労の回復を後押しします。
また、非必須アミノ酸のアスパラギン酸は、糖質から生体エネルギーをつくり出すTCA回路に働きかけ、疲労の原因物質となる乳酸の分解を促す成分です。
アスパラギン酸は、TCA回路の機能に不可欠なマグネシウムなどのミネラル類を細胞に取り込みやすくし、効率のよいエネルギー変換を促して疲労回復に役立っているのです。

体力を増強する作用

疲労やストレスの蓄積によって体力が落ちると、人体に備わっている免疫力の低下を招き、ヘルペスが発症しやすくなります。
高麗人参は非必須アミノ酸のアルギニンやアスパラギン酸など、体力増強に役立つアミノ酸を含んでおり、ヘルペスの発症予防に役立っています。
アルギニンには、筋肉の増強を助けたり新陳代謝を促したりする作用を持つ成長ホルモンの分泌の促進作用が備わっており、体力増強を後押ししています。
また、アスパラギン酸は、人体のエネルギー源であるグリコーゲンの生成を促す作用も備えています。
摂取されたグリコーゲンは筋肉や肝臓内に貯蔵され、必要なときにエネルギーに変換・利用されるので、不足すると体力の低下につながります。
アスパラギン酸の持つグリコーゲンの生成促進の作用により、ヘルペスの予防に重要な体力の向上効果が期待できるのです。

自律神経の整調作用によるストレスの軽減

強い外的ストレスを受けて自律神経のバランスが崩れることも、ヘルペスの発症率を上げる大きな原因です。
高麗人参はストレス軽減に役立つ、自律神経の整調作用を備えているため、ヘルペスの予防効果が期待できます。
高麗人参の有用成分のジンセノサイドには30を超える種類があり、神経を落ち着かせるジオール系や、中枢神経を刺激するトリオール系との2つに大別され、両者が相互に働くことで自律神経のバランスを効果的に整えます。
特にジオール系の『ジンセノサイドRb1』は、中枢神経の亢進の抑制や精神安定などに有効で、ストレスの影響で過度に興奮した交感神経を落ち着かせて自律神経のバランスを整え、ヘルペスの発症予防に役立っているのです。